「お米配布会」活動報告
今年6月にNPOは設立されましたが、新型コロナの影響でスムーズに活動をすることが難しい状況でした。しかし、コロナ禍による経済的な影響が徐々に広がり、私たちは今こそ子どもたちへの食支援が必要だと考え、具体的な行動を始めることにしました。
10月に入り、県立高校3校において、米と海苔の配布活動を行いました。新米は、フードバンクちばを通じて千葉銀行の農事法人「フレッシュファームちば」のコシヒカリをご提供いただき、また千葉海苔問屋協同組合からも海苔を無償提供いただきました。ご支援に厚くお礼申しあげます。予想以上に反響が大きく、継続して食の支援を行っていく必要があることを改めて感じました。
以下、米配布の準備と千葉工業高校における活動報告です。
(NPO会員 A.I.)
8月7日(金) 千葉県の担当課との話し合い
千葉県の担当課と面談し、NPOハイティーンズサポートちば設立と今後の活動についてご報告し、意見交換しました。教育委員会児童生徒課と健康福祉部健康福祉指導課の担当者の方々には私たちの活動をご理解いただき、今後の連携についてお願いしました。
10月9日(金) 米配布の準備作業
午後1時、NPOの理事と会員がフードバンクちば事務所に集合し、300キロの新米を車3台に運び込み、3グループに分かれて精米所に向かいました。
新米は千葉銀行の農業法人が市原でつくっているコシヒカリ。
その後、千葉工業高校の同窓会館に集まり、お米の袋詰め作業に取りかかりました。
東葛方面から県立高校OB・OGの先生たちも駆けつけてくれました。
作業にあたり、消毒はじめ衛生面も万全の体制です。
1袋30キロの米袋から、生徒たちが持ち帰りやすいように、1キロずつの袋詰めに分けます。
これが結構重労働で手足がパンパンに張り、大変でした。
でも、生徒たちが美味しいお米を頬ばる姿を思い浮かべながら、ひたすら黙々と手を動かしました。
終わったのが、17時半過ぎ。
辺りは真っ暗になっていましたが、夜間定時制に登校してきた生徒たちがみんな礼儀正しく挨拶してくれました。
コロナ禍で経済状況が厳しくなっている家庭が増えています。
船橋の海苔卸組合からご寄付のあった海苔も一緒に配布します。
新米を食べて、子どもたちの笑顔が増えることを願います。
10月14日(水) 千葉工業高校で新米の無償配布会
千葉工業高校で新米の無償配布会を行いました。
午後3時半過ぎから全日制の生徒たちが予想を超える人数で来てくれ、あっという間に用意していたお米がなくなり、大ピンチ。
定時制の生徒たちが登校してきた4時過ぎには全く手持ちがなくなり、急きょ追浜高校まで追加分を取りに行くという慌ただしさでした。
結果として、全日制は51人、定時制は20人の子どもたちに新米を届けることができました。ちなみに、千葉工業高校の生徒数は全日制は750人、定時制は100人程度ということです。
友だちと賑やかに会話しながらお米を大事そうにかばんに詰める姿、一人で遠慮がちにお米を受け取る姿、満面の笑顔であいさつして帰っていく姿、どの子どもからも若さ溢れるエネルギーが伝わってきました。無限の可能性を感じます。お手伝いしたスタッフたちは、一人ひとりの子どもたちに言葉をかけ、心を込めて渡しました。
配布会は5時前に終了。心地よい疲労感で家路につきました。